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opera109

 投稿者:agrippina  投稿日:2017年 5月28日(日)15時41分25秒
返信・引用
  Handel
ヘンデル(1685~1759)アグリッピーナ
Agrippinaie

[作曲]:ゲオルク・フリードリッヒ・ヘンデルGeorg Friedrich Handel(独1685-1759・英に帰化)
[台本]:ヴィンチェンツォ・グリマーニVincenzo Grimani(伊語)
[初演]:1709年12月26日サン・ジョヴァンニ・グリゾストモ劇場(ヴェネツィア)Teatro San Giovanni Grisostomo
[演奏時間]:約2時間50分(第1幕75分、第2幕60分、第3幕35分)

概説
ヘンデルがイタリアに滞在していた時期(21才~25才)に作られた2作のオペラのうちの1作で、ヴェネツィアでの初演は大成功だった。劇中の音楽はどれも秀逸で、彼のイタリア時代に培ったものの大きさを感じさせる。その頃作ったオラトリオ「復活」などの声楽曲の中から気に入った曲の転用もしている。登場人物には歴史上実在する人物の名を使っているが、話の内容自体は架空のものなので、史実の人物像とは違っている。同じ登場人物を題材にしたオペラに、モンテヴェルディの「ポッペアの戴冠」がある。

[登場人物と出演者]
クラウディオ(ローマ皇帝)・・・・・・・・・・・・・・ミカ・カレス(B)
アグリッピナ(皇后・クラウディオの後妻)・・・・・・・パトリシア・バードン(S)
ネローネ(アグリッピナの息子・皇帝の養子)・・・・・・ジェイク・アルディッティ(A)
ポッペア(皇帝から寵愛を受けるローマの貴婦人)・・・・ダニエル・ドゥ・ニース(S)
オットーネ(ローマの将軍・ポッペアの恋人)・・・・・・フィリッポ・ミネッチャ(A)
パッランテ(廷臣)・・・・・・・・・・・・・・・・・・ダミアン・パス (B)
ナルチーゾ(廷臣)・・・・・・・・・・・・・・・・・・トム・ヴァーニー(B)
レスボ(皇帝の侍従)・・・・・・・・・・・・・・・・・クリストフ・ザイドル(B)
管弦楽:バルタザール・ノイマン・アンサンブル
指揮:トーマス・ヘンゲルブロック
演出:ロバート・カーセン
2016年3月22,29日アン・デア・ウィーン劇場(オーストリア)

『アグリッピナ』(Agrippina)は、1709年から1710年のヴェネツィア・カルネヴァル・シーズン用に作曲され、ネロの母アグリッピナがローマ皇帝クラウディウスを没落させ、息子を皇帝に即位させる話をあつかう。
グリマーニの台本はヘンデル作品では最高傑作とされ、反英雄的な風刺喜劇であり、時事的・政治的当てつけにあふれており、グリマーニのライバルの教皇クレメンス11世を風刺したとする者もいる。
ヘンデルはイタリアへの3年間の訪問の終わりに同作を作曲した。ヴェネツィアのサン・ジョヴァンニ・グリソストモ劇場で1709年12月26日に初演され、すぐに成功を収めた。オープニングの夜から27回連続公演と当時前例のない成功で、多くの批評家の称賛を受けた。
音楽の多くは当時の慣習に沿い、他の作品からのアレンジ、他の作曲家の作品からのパクリをふくんでいたが、編曲の質のために賞賛された。だれもが熱狂的に次作を求めたが、ヘンデルがさらに舞台に上がることはなかった。
初演以降も本作はたまに再演されていたが、ヘンデルのオペラが18世紀半ばに流行の枠外に落ちると、作品は民衆に忘れられた。20世紀にヘンデルのオペラはドイツで復活し、『アグリッピナ』は英国とアメリカで初演された。本作は近年は革新的な演出で上演され、2007年にはニューヨーク・シティー・オペラとロンドン・コロシアムで上演され、普及した。
現代の批評家の合意は、「『アグリッピナ』は新鮮さと音楽的発明を持ち、ヘンデルのオペラの最初の傑作であり、ヘンデルのリバイバルの中で最も人気のあるオペラの一つ」というものである。

現代リバイバル

2002年に超現代的ステージングでリリアン・グローグがニューヨーク・オペラにおいて上演した。この演出は2007年に改訂され、『ニューヨーク・タイムズ』紙は「変だ。『この私、クラウディウス』の『プロデューサーズ』バージョンみたいなサタイアだ」とし、歌唱・演奏については褒めた。
イギリスでは、イングリッシュ・ナショナル・オペラ(ENO)が2007年2月に英語版をデイヴィッド・マクヴィカー演出で上演し、好評だった。これらの最近の上演は、1997年のガーディナーの録音のように、初演時のカストラートの代わりにカウンター・テナーを使用している。


あらすじ
時と所:50年頃・ローマ帝国
[第一幕]
(第一場)アグリッピナの部屋
クラウディオが溺死したという報せに触れたアグリッピナは、ネローネにいよいよ皇帝の位につくべき時期が熟したので、ただちに人々の支持を集めるようにと勧める。ネローネは「お母様の助言で、ついに玉座に就くことが出来る。」と歌い、喜びを隠さない。アグリッピナは、自分に色目を使うパランテとナルチーソを利用しようと企む。彼女はまずパランテを呼び、彼への愛に心乱れている振りを装いつつ、市民がネローネの即位を要求するよう扇動してくれたら、パランテを夫にしようともちかける。パランテは勿論喜んで承知する。アグリッピナはナルチーソにも同じ手段で協力を約束させ、策略がうまくいきそうなのを喜び「ふぬけの心で王権を求めるには、恐ろしい嵐も恐れはしない。」と歌う。

(第二場)カンピドーリオの広場
ネローネは貧しい民衆に金を与え、パランテとナルチーソはネローネをほめたたえる。アグリッピナが登場、民衆にクラウディオの死を伝え、アグリッピナ、パランテ、ナルチーソはネローネを後継者に推し、ネローネはそれを受諾して玉座につく。その時、クラウディオの従僕レスボが登場、皇帝クラウディオはオットーネに助けられて、無事アンツィオに上陸したという報せを伝える。ネローネは慌てて玉座を降りる。オットーネが登場。クラウディオを助けた報償として、皇帝が彼に帝位を譲ると約束したことを誇るが、アグリッピナに向かって、自分は帝位よりもポッペアを愛していると打ち明ける。クラウディオがポッペアに心を寄せているのに気付いていたアグリッピナは、これを自分の目的達成のために利用しようと、「そなたは月桂冠に値する者」と歌い、オットーネを助ける約束をして彼を信用させる。

(第三場)ポッペアの部屋
ポッペアが身支度をしているところへ、レスボが登場、今晩クラウディオが訪ねてくると伝える。ポッペアは「恋の炎は心を焼き尽くす。でもどうやってかはわからない。」と歌い、オットーネが来るのならもっと嬉しいのにと残念がる。その様子をものかげで立ち聞きしていたアグリッピナは、ポッペアに向かって、オットーネは皇帝位継承とひきかえにポッペアをクラウディオに譲ったのだとウソをつき、復讐したければクラウディオになびくとみせて、オットーネを嫉妬させるようにと入れ知恵し、クラウディオのしつこい求愛から彼女を守ってやると約束する。ポッペアはたやすくアグリッピナの罠にはまり、「望むようになさい。あなたの軽蔑など受けません。」とオットーネへの復讐を誓う。そこへクラウディオがやって来るが、ポッペアはアグリッピナの計略に従って、彼を冷たくあしらう。クラウディオがポッペアを抱こうとした時、レスボがアグリッピナが来ると告げ、クラウディオは慌てて姿を消す。全てを立ち聞きしたアグリッピナが現れ、ポッペアと計画の成功を喜ぶ。

(第四場)カンピドーリオの丘
パランテとナルチーソは自分たちがアグリッピナに騙されていることを知り、互いに協力しようと意見が一致する。そこへオットーネが登場、つづいてアグリッピナ、ポッペア、ネローネが現れる。続いてクラウディオが凱旋車にのって登場。「ドイツを破り、ラテンの帝国に余は新たな領土をもたらした。」と歌い、自らの戦果を誇らしげに自慢するが、演説の長さに皆ウンザリする。アグリッピナはことさら献身的な愛を示してクラウディオを迎え、一同は彼の前に頭を下げる。クラウディオは大いに満足げな様子だが、オットーネが約束どおり譲位を求めると、彼を謀反人と非難する。クラウディオの心変わりに驚いたオットーネは、アグリッピナに救いを求めるが、アグリッピナからも不実者と罵られてしまう。ポッペア、ネローネもオットーネを嘲り退場する。オットーネは、「何とひどい雷が落ちたものだ。これよりひどい悲しみがこの世にあろうか。」と嘆き、このいわれのない非難に、クラウディオや他の人々を恨む。

[第二幕]
(第一場)庭園
ひとりたたずむポッペアは「心が悪意に苦しむなら、胸の中で愛は憎しみに変わる。」と歌い、オットーネが無実潔白であることを願っている。オットーネがやって来るのを見て、彼女は彼の様子を探ろうと、噴水のかたわらにすわって眠ったふりをし、“オットーネの裏切り者”とつぶやく。オットーネはポッペアのもとに駆け寄り、自分の潔白を信じないなら刺し殺してほしいと、ポッペアの手に剣を握らせる。ポッペアはアグリッピナが嘘をついた動機を理解し、「一度ならともかく、ポッペアは二度と欺けないわ。」と歌い復讐を決意する。ものかげで様子を窺っていたレスボが登場。クラウディオがポッペアを訪れる約束をして去ると、入れ替わりにネローネが現れる。ポッペアは考えるところがあって、ネローネにも彼女を訪ねてくるよう誘う。一方、アグリッピナは、パランテとナルチーソを信用しすぎたのではないか、オットーネやポッペアは油断がならないと、さまざまに思い悩み、そして「天よ。この企てに力を貸したまえ。私の息子が統治するよう。」と歌い、新たな策略をめぐらす。クラウディオが現れると、アグリッピナは愛情を装ってクラウディオの身の安全を心配し、オットーネの願いを退けて、ただちにネローネを皇帝位継承者と宣旨を下すよう求める。

(第二場)ポッペアの寝室
中央と両側にそれぞれ出入り口があって、カーテンがかかっている。ポッペアはオットーネに愛を誓い、彼にかくれているように、また何をきいても決して嫉妬しないようにと約束させる。オットーネが下手のカーテンのかげに身をくすと、ネローネが現れる。ポッペアは、ネローネへの愛を口にし、来るのが遅いとなじる。ポッペアが、ネローネをオットーネとは反対側の、上手のカーテンのかげにやっと押し込んだところへクラウディオが登場。ポッペアは巧みに彼を中央のカーテンのかげへと導いたのち、かくれているネローネに呼びかける。クラウディオが帰ったと早合点したネローネはクラウディオに見つかり、その叱責を受けてほうほうの体でアグリッピナのもとへ逃げ去る。ポッペアはクラウディオに、アグリッピナの怒りから自分を守ってくれるように約束させて、彼を送り出したのち、「本当の愛を楽しむのは素敵なこと。これで心も満足よ。」と歌い、オットーネと互いの愛を確かめ合う。

[第三幕] 王宮の玉座の間
ネローネが、クラウディオの怒りを鎮めるためにアグリッピナの助けを求める。アグリッピナは彼の軽率な行動が計画を台無しにしてしまったと叱り、皇帝となるためには、ポッペアをあきらめるようにと言い聞かせる。パランテとナルチーソは、アグリッピナの野心とそれに加担した自分たちの罪を、クラウディオに打ち明ける。クラウディオは誰の言うことが本当なのか迷うが、二人の廷臣の言葉がポッペアの言葉と符合するということに気付き、ネローネへの譲位を改めて懇願するアグリッピナを、皇帝の権力を犯すものだと非難する。しかしアグリッピナは、これはすべてローマと皇帝位の安泰を願ってしたことだと、言葉巧みにクラウディオを丸め込み、逆にポッペアの言葉を信用したと彼を責め、形勢の挽回を図る。クラウディオはこのもつれた争いを解決し、平和な余生を送りたいと願う。ポッペア、ネローネ、オットーネが到着したとき、クラウディオは、ネローネがポッペアの部屋に隠れていたことを叱責、ポッペアとの結婚を命じ、オットーネを皇帝位の後継者と宣言する。しかしオットーネはポッペアを失うことは死にも等しいと、皇帝の位につくことを拒否する。そこでクラウディオは、オットーネにポッペアと、ネローネに皇帝位を与えることとし、アグリッピナのためにゲルマニアにコロニア・アグリッピナを建設することを宣言する。クラウディオの宣旨に納得した一同は「ラインの波よ。幸に揺れよ。岸辺で祝え、愛の神の喜びを。」と歌い、愛の成就とローマ帝国の安泰、繁栄をたたえ幕となる。


他の公演
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アグリッピーナ(皇后):パトリシア・バードン
ネローネ(アグリッピーナの息子):ジェイク・アルディッティ
ポッペア(ローマの貴婦人):ダニエル・ドゥ・ニース
オットーネ(ローマの将軍):フィリッポ・ミネッチャ
クラウディオ(皇帝):ミカ・カレス
パッランテ(廷臣):ダミアン・パス
ナルチーゾ(廷臣):トム・ヴァーニー
レスボ(皇帝の従者):クリストフ・ザイドル
管弦楽:バルタザール・ノイマン・アンサンブル
指揮:トーマス・ヘンゲルブロック
演出:ロバート・カーセン
収録:2016年3月22、29日/アン・デア・ウィーン劇場(オーストリア)
主要な登場人物のうち、皇帝役以外は、すべて女声またはカウンターテナー(オリジナルはネローネとナルチーゾはカストラート、オットーネはコントラルトだったらしい)が受け持っているため、声だけ聴いていると誰が誰だか分かりにくいがそこは映像。観ているうちに声の印象より容姿の方が強いものとなってくる。
そして何より、カーセンの演出がユニークで、映像も用いつつ、現代のオフィス、寝室、プールサイドなどを舞台にスーツ、ドレス、水着姿などの歌い手/モデル(?)たちが古代ローマの話を演じていく。
アグリッピーナ、ポッペアの女声(二人はなかなか素晴らしかった)に対し、カウンター・テナー組はやや分が悪かったとはいえ、総じて水準以上の歌唱で楽しめた。
感心したのは、ヘンゲルブロックが指揮するバルタザール・ノイマン・アンサンブル。生き生きとした素晴らしいアンサンブルだったが、残念だったのはほとんどオケが映らなかったこと。実際にステージを観た人の感想がすごい。
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クラウディオ(皇帝クラウディウス):ギュンター・フォン・カンネン(バス)
アグリッピナ(皇后):バーバラ・ダニエルス(ソプラノ)
ネローネ(その息子):デーヴィッド・キューブラー(テノール)
オットーネ(ローマの軍人):クラウディオ・ニコライ(バリトン)
ポッペア(オットーネの恋人):ジャニス・ホール(ソプラノ)
レスボ(クラウディオの従僕):カルロス・フェレール(バス)
パランテ(廷臣):ウルリヒ・ヒールシャー(バリトン)
ナルチーソ(廷臣):エーベルハルト・カッツ(バリトン) 他
ケルン歌劇場合唱団
ロンドン・バロック・プレイヤーズ
指揮:アルノルト・エストマン 1985年上演
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